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サファリ160系の四駆

国内オフロード4WDの元祖「御三家」のひとつであるパトロール。その血筋をひきつつも、イメージをがらりと変えるべく名称まで「サファリ」とした初代160系は、モダンかつスマートなボディーで個人ユーザーにアピールしました。
パトロール譲りのオフロード性能を持っていましたが、販売面では成功とは言い難い、「不遇の名車」でした。


特徴と推移

 三菱ジープ、トヨタ・ランドクルーザーと並び、国産オフロード4WDの礎を築いた日産パトロール。警察予備隊向けの車両として開発され、その入札では三菱ジープに敗れたものの、土木業や林業など山間地での作業車両として国内外で活躍しました。
初代パトロールの4W60系は、三菱(ウィリス)ジープよりやや大きめなサイズでしたが外観はジープに良く似ていました。
二代目の60系ではランドローバーそっくりのボディーに変身。三菱ジープともトヨタ・ランドクルーザーとも異なる独特の雰囲気を醸していました。その後、国内ではパトロールの名称を廃止し、1980年に新型4WD「サファリ」として生まれ変わりました。

 サファリ160系の外観は、「和製ランドローバー」とも言われたパトロールの古めかしいエクステリアとは異なり、モダンな直線基調のすっきりしたデザインが与えられました。
後のRVブームを見据えたような乗用車化の第一歩と言えますが、当時はまだオフロード4WDは一般的とは言い難い特殊や車両でした。
シャシーは、ホイールベース2350mmのショートと2970mmのロングの2種類があり、ショートには2ドア・レジントップ、ロングには4ドアが設定されていました。デビュー当初のショートには、標準ルーフとハイルーフの2種類が用意され、ハイルーフには横向きの後席があったものの標準ルーフ車は2人乗りでした。

 エンジンは、先代のパトロールでは4リッター直6ガソリンを搭載していましたが、サファリ160系では、国内向けにはガソリン車の設定をなくし、SD33型3.3リッター直6ディーゼルのみのラインナップとなりました。ただし、消防車への架装を前提としたキャブシャーシには、パトロールから受け継いだPF40型4リッター直6ガソリンエンジンが搭載されていました。

 国内向けをディーゼルのみとしたのには、登録上の理由もありました。サファリは全幅を1700mm未満に収めて4ナンバー登録としたのです。パトロールは税金や保険料などの維持費が不利な1ナンバー登録だったことが、販売面の失敗につながったからです。

 頑丈なラダーフレームに、前後リーフリジッドのサスペンションは、パトロールから受け継いだ伝統でした。特にリーフスプリングは、端部に近づくほど板厚が薄くなっていくテーパーリーフを採用した凝ったもので、乗り心地が良く、オフロードでの接地性にも優れた性能を発揮しました。
4WDシステムは副変速機を備えたパートタイム式で、4速MTとの組み合わせも、当時のオフロード4WDとしてはごく一般的なものでした。

 1983年の一部改良では、SD33型ディーゼルにターボを装着されたSD33T型搭載車が設定されます。このSD33T型は、当時、ランドクルーザーFJ60の3F型(155PS)、パジェロL系のG63BT型(145PS)に次いで3番手となる120PSのハイパワーを発揮。ディーゼルでは最強のスペックでした。
しかも、やみくもにパワーを追求したのではなく作業車として、オフロード車としてターボチャージャーを低回転域重視に設定し、低いギア比との組み合わせで、大きな負荷を与えても粘り強く駆動力を発揮しました。

 1985年のマイナーチェンジでは角形ヘッドライトを採用した意匠変更が行われた他、31×10.5サイズの大径ワイドタイヤとオーバーフェンダーを備えた高級グレードの「グランロード」をエクストラバンハイルーフに設定。パトロール以来の1ナンバー登録車となりました。MTも5速化され、乗用車としての使い勝手が向上しました。

 性能面では申し分ない魅力を備えていたサファリ160系でしたが、海外でこそ高い人気を博したものの、国内では今ひとつ。後発のランドクルーザー60系やひとまわり小柄なパジェロに人気を奪われ、次第に影の薄い存在となっていきました。



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