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パジェロミニの四駆

初代がRVブームの火付け役となり、二代目は圧倒的な人気を獲得してRVの代名詞といえる存在となったパジェロ。後にその名称はブランド化され、さまざまなサイズの車種で展開されていくことになるが、その第一弾となったのが軽自動車カテゴリーの「パジェロミニ」だ。


パジェロミニの特徴と推移

 「子パジェロ」の愛称で親しまれた初代パジェロミニH51/56A型は1994年にデビューした。丸目2灯のヘッドライト、若干スラントした横基調のグリル、太く際立ったBピラー、全体に台形のフォルムなど、外観には二代目パジェロと共通のデザインキーが盛り込まれた。

 パジェロの名を冠するモデルとして、4WDシステムにもこだわりが見受けられた。当時すでに軽乗用車の駆動レイアウトは、スペース効率に優れたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)が主流となっていた。三菱の軽乗用車であるミニカも横置きエンジンのFFレイアウトだったが、パジェロミニは、これとは異なるパワートレーンを選択。
縦置きエンジンのセンタースルーレイアウトで、パートタイム4WDの駆動系を採用したのだ。実はこの駆動系は三菱の軽商用車・ミニキャブ4WDからの流用。本格オフロード4WDさながらに、2速の副変速機付きトランスファーを備えていた。
「イージーセレクト4WD」と名付けられたこの4WDシステムでは、時速80kmまでなら走行中に2WDと4WDの切り替えが可能だった。ミッションは5速MTのほか、3速ATも選ぶことができた。

 ちなみに軽自動車のオフロード4WDとして、当時パジェロミニのライバルだったのはスズキジムニーJA11型。こちらはさらに本格的な4WD専用駆動レイアウトであるオフセットドライブを採用していた。
また、パジェロミニのシャシーは、ボディフロアに骨格となるチャンネル材を溶接した事実上のモノコックボディだったのに対し、ジムニーはボディとラダーフレームを完全に別体としており、サスペンションも、フロント独立懸架のパジェロミニ、前後リジッドアクスルのジムニーと、メカニズム的には大幅な違いがあった。
ジムニーはクロスカントリーラン向け、パジェロミニはダートを含めたスピード走行向けといった具合に性格分けができる。

 エンジンはミニカに採用されていた4気筒の4A30型。SOHC16バルブ自然吸気と、DOHC20バルブ・ツインスクロールターボの2種類が用意された。最高出力はSOHCのNAが52PS、DOHCターボが軽自動車の自主規制枠いっぱいの64PS。
この時代のジムニーは3気筒SOHCターボで58PS。自主規制枠いっぱいの64PSになったのは、1995年の特別仕様車「ランドベンチャー」と同年にマイナーチェンジしたJA11・5型から。この5型では3速ATも採用されていることからも、ジムニーにパジェロミニが与えた影響の大きさが分かる。

 1995年にはパジェロブランド第三弾となったパジェロジュニアが登場。パジェロミニをベースに、大型バンパーやオーバーフェンダーを装着してサイズアップ。エンジンも1.1リッターSOHCのガソリンエンジンとしたパジェロミニの兄貴分と言えるモデルだ。
1.1リッターエンジンは、パジェロミニの4A30型をベースとした4A31型で、イージーセレクト4WDの駆動システムも含め、多くの部分を共有した。全長や全幅は軽自動車の枠を超えていたが、キャビン部分は基本的に軽自動車と変わらないことが不満点として挙げられる。
ただし、車体サイズアップと同時に価格もアップしており、その分、装備が充実しているほか、車幅の拡大にともなって前後トレッド幅も広がったため、オフロードでの安定性が増すなどの効果も認められた。

 1998年に軽自動車規格の変更が実施されると、パジェロミニもそれに対応して、二代目となるH53/58A型へとモデルチェンジした。なお、パジェロジュニアはベースモデルの消滅によって生産終了。
パジェロブランドのコンパクトSUVというポジションは、2リッタークラスのエンジンと、より大柄な専用ボディーが与えられたパジェロイオへと譲られることになった。



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