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デリカ・スターワゴンの四駆

 デリカに4WDモデルが登場したのは、二代目の登場から3年が経った1982年。ワンボックスカーとして初の4WDモデルでもあった。デリカには商用モデルと乗用モデルの2種類が存在したが、4WDモデルが追加されたのは乗用モデルのスターワゴン。
また、ホイールベースも2種類あったが、4WDモデルはショートホイールベースのみだった。車高が高いため、非常に大柄なイメージがあるが、ボディは全長4240mm、全幅1695mmで、5ナンバー枠に収まるサイズ。ホイールベース2200mmも、オフロード4WDとしては小柄な部類に入る。

 当時三菱は、パジェロやフォルテなど、ジープに代わる新しい4WDのラインナップ構築を目論んでおり、デリカにも、パジェロやフォルテ4WDと共通のシャシーが採用された。
分かりやすく言えば、フォルテ4WDのシャシーを少々切り詰めて、デリカのショートボディを載せた状態。見た目はワンボックスだが、サスペンションや駆動系はパジェロと同じであり、したがってオフロード性能もパジェロ並みのレベルに達していたと言える。

 ただし、タイヤはフォルテ同様、パジェロよりひとまわり小さい195SR14サイズだったことから、全高は高いものの最低地上高はパジェロよりも低く、意外にあっけなくフレームと路面が干渉してしまうことがあった。
もっとも、車両最先端に運転席があるキャブオーバー車でのオフロード走行は、実際の能力以上に地形のアップダウンが厳しく感じられる、という心理的に有利な効果があった。また、高いアイポイントのおかげで路面状況が把握しやすく、的確にステアリング操作できることなどから、オフロード走行で評価は非常に高かった。

 パジェロやフォルテと共通のプラットフォームではあったが、エンジンはひとまわり排気量の小さい1.8リッターのG62B型。最高出力は100PSとまずまずなレベルにあったものの、最大トルクは15.0kgmしかなく、登り坂や泥濘地などのオフロードではやや頼りないスペック。
しかし、トランスファーに備えられた2速の副変速機により、市街地ではそこそこ実用的な高速性を維持しながら、オフロードではなかなかに強力な駆動力を発揮した。デビュー翌年の1983年には、パジェロ同様のG63B型2リッターガソリンエンジン搭載車がラインナップに加わり、さらに1984年には4D55型2.3リッターターボディーゼルエンジンを追加するなど、動力性能に関して不満がでることはなかった。

 この時代、乗用モデルのワンボックスカーには、回転式の対座シートや豪華なラウンジ風ソファーを備えたり、豪華なカーオーディオを装備したりと、「走るリビングルーム」としての高級感が求められるようになっていた。
オフロード4WDという独特のキャラクターを確立したデリカ・スターワゴンであっても例外ではなく、最上級グレードのGLXエクシードには、総ベロアの贅沢な内装に、アームレストを備えた回転式のキャプテンシート(2列目)、さらに航空機のような管状のイヤホンを備えたマルチコンポオーディオなどが用意された。

 オフロード4WDの楽しみ方のひとつに、アフターマーケットを利用したカスタマイズがある。当時のオフロード4WDは、フロントグリルの前にグリルやヘッドライトを守る「グリルガード」を装着するのが流行しており、デリカ・スターワゴン4WD用も当然ながらあり、純正オプションにまでなっていた。
しかも、一般的なオフロード4WDが背面ドアや背面のキャリアにスペアタイヤを装着していたのにヒントを得て、このグリルガードにスペアタイヤをマウントするスタイルが登場。このスタイルは、まるで標準仕様かと思ってしまうほどの流行となり、デリカ・スターワゴン4WDの特徴的なデザインを語る上で重要な要素となった。



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