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日本のオフロード4WDの歴史は1951年から始まりました。以来、様々な機能や性能を有した数多くの個性的なモデルが、日本を始め世界中の自動車市場を賑わせてきました。そんな国産オフロード4WDの歴史から、今なお語り継がれる名車たちを紹介しましょう。

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国産オフロード4WDの名車たち

 日本のオフロード4WDは、1951年の警察予備隊への競争入札に参加した、三菱ジープ(ウイリス社のライセンス生産)、トヨタ・ジープBJ型、日産パトロール4W60型の3車種に始まると言えます。それ以前にも軍用の4WDはありましたが、民間向けに発展しはじめたのはここから。
もっとも、本当の意味での一般化は、1982年の初代パジェロあたりからと言えるでしょう。それ以前は車種も少なく、作業車や商用車としての認識しかなく、レジャー用途のオフロード4WDという存在は、一部のマニアだけにしか認められていませんでした。

 そんな状況ですから、この黎明期の4WDはいずれもレアで、マニアにとって名車の素質があると言えます。
そんな中でも国産4WD最初の名車というべきモデルが、トヨタ・ランドクルーザーFJ40です。
前述した警察予備隊の入札で、三菱ジープに負けたトヨタ・ジープでしたが、その後継モデルとなるランドクルーザーでは販路を海外に求め、大成功をおさめました。
代表格がランドクルーザー40系で、特に北米では絶大な人気を誇りました。現行モデルであるFJクルーザーは、この当時のFJ40がモチーフとなったモデルです。
FJ40の伝説的な逸話としては、アイドリング中にヘッドカバーに10円玉が立つ、というのがあります。
当時、4WD用のエンジンは粗野な性格のものが多く、大排気量の6気筒であまり高回転まで回さないFJ40のエンジンが、ことさらジェントルなものに映ったのでしょう。ワイドレシオの3速MTとの組み合わせは、2速に入れておけば市街地走行は全域カバーする扱いやすさ。
もちろん、頑丈さや走破性の高さは、現在のランドクルーザーブランドの礎となるだけのものを備えていた、まさに名車と言える存在です。

 三菱ジープは、およそどの車種も同じ外観で、モデルの見分けがつきませんが、そんな三菱ジープにも、特別視されたモデルがあります。
J57という型式名のもので、搭載エンジンが2.6リッター4気筒のモデルです。最高出力120PSという数字は、今では何でもありませんが、当時の4WD用としては画期的なハイパワー。
このエンジンはもともとは三菱のショーファードリブンであるデボネア用の転用ですから、全長4mのオープントップという軽量な車体には十二分な性能を与えていました。

 ランドクルーザーFJ40や三菱ジープJ57のようなヒストリカルな名車は、もはや中古車として入手するには運も必要なほどのレアな存在ですが、もう少し新しい世代の4WDにも名車は存在します。
たとえば三菱パジェロ・エボリューション。二代目パジェロの末期に登場した、パリ・ダカールラリーのホモロゲーション用に少量生産された特別なモデルです。280PSの強力なエンジンを搭載していたり、四輪独立懸架サスペンションだったりと、競技向けならではの仕様でした。

 また、パジェロ・エボリューションほどの特別感はありませんが、モーターショーのショーモデルそのままの形で登場したいすゞヴィークロスも、こだわりの一台と言えます。
専用設計のピギーバックタイプ単筒ガスショックアブソーバーを装備するなど、スポーティーな走りに狙いを定めた異色の4WDでした。

 もう一台、日本が誇る4WDの名車が、トヨタ・メガクルーザーです。米国の軍用車HMMWVによく似た外観を持つ、日本に似合わない大柄なボディーサイズの4WDです。4WSやハブリダクション(ハブ部に減速機構を備え、最低地上高を高くするもの)、インボードディスク、トルセンLSD+デフロックなど、オフロード性能を究極まで高める様々な工夫が盛り込まれていました。

 このような4WDの名車は、日本ではあまり高く評価されていませんが、海外では特別な存在として多くのファンに支持されています。