4WDな中古車.com

かつてオフロード4WDの主流はディーゼルエンジンでした。低回転から力強く、経済性にも優れるディーゼルと4WDの相性は抜群。しかし、そのディーゼルを市場から閉め出したのがNOx・PM法です。大都市圏ではディーゼル車が登録できないため、4WDの中古車が激減しています。

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中古で四駆を買う際の注意点-NOx・PM法

 ひと昔前までは、4WDと言えば8割方ディーゼルエンジンと言っても過言ではないほどでした。4WDの使用実態として、高回転域での高出力よりも低回転域での高トルクが求められることが、その理由のひとつ。
さらには耐久性の高さや走行コストの安さ(燃料代が安く、燃費も良い)などが、ディーゼル人気に拍車をかけていました。

しかし、1997年に施行されたNOx法、それを改訂した2005年のNOx・PM法によって、ディーゼルエンジンの乗用車は壊滅と言って良いほどの大打撃を受けました。現行の国産4WDでは日産エクストレイルと三菱パジェロに設定がある程度。
輸入車を含めてもメルセデスベンツMLクラスが加わるだけです。
これらは、NOx低減のためにハイテクを駆使し、高価なNOx吸蔵触媒を備え、さらにDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)を装備して、ようやく排ガス規制をクリアしています。

 通常、排ガス規制は新車にしか適用されませんが、このNOx・PM法は中古車にも適用され、規制値をクリアしていない車両は、規制地域内では登録できません。
あれほど隆盛を誇ったディーゼル4WDが、大都市近郊からすっかり姿を消してしまったのは、そんなワケがあったのです。

 どうしても乗りたい車種があっても、それがディーゼル車なら、規制地域内に住んでいる限り所有することはできません。
4WDの場合は、ちょうど手頃な価格になってくる年代と、ディーゼル車全盛の時代が重なってしまい、中古車選びが難しくなっているとも言えます。

 さらに東京近郊や大阪の一部地域では、独自の条例を作ってディーゼル車の乗り入れ規制まで行っています。
たとえお住まいの地域が、NOx・PM法の規制地域から外れていたとしても、こうした乗り入れ規制のある地域に行くために愛車が使えないという、非常に不便な状況です。
したがって規制地域およびその周辺では、ディーゼル4WDが売れなくなり、中古車は地方やあるいは海外に流れている状態です。

 排ガス中にNOxを含むのは、ディーゼル車だけではなく、ガソリン車も同様です。古いガソリン商用車の場合、NOx・PM法の規制値をクリアできない車種があります。
ただし、ガソリン車では、三元触媒を装着することで、NOxを大幅に低減することができるため、触媒を追加して排ガス検査を受ければ、規制地域内での使用が可能です。ディーゼル車では、燃料中の硫黄含有量が多いために三元触媒が使用できません。
燃料噴射のタイミングや噴射量を性格にコントロールしてNOxを抑え、その上で酸化触媒やDPFを装着すれば、ようやく排ガス検査に受かる可能性が出てきます。
ただし、確実に規制をクリアできるとは言えないにもかかわらず、改造費や検査料に多額の費用がかかることから、規制地域内での使用を諦め、地方やあるいは海外に販売されるケースが大半です。